コロナ禍による障害児の分断

こんばんは、○○です。

 

最近、新型コロナウイルスが増えてきて、いよいよ学校も休校か?

という局面を迎えております。

(むしろ、今まで対策が議論されていなかったことが驚きなのですが。)

 

さて、今回のテーマは、コロナ禍による障害児の分断についてです。

そもそも、障害のある子どもたちは学校以外では、放課後等デイサービスという福祉サービスを利用しているケースが非常に多いです。

放課後等デイサービスは、学校ではレスパイトと呼ばれたりもしていて、学童保育のような場所です。

障害のある子どもたちは学校が終わると、放課後等デイサービス事業所による送迎によってそれぞれの事業所に行って、保護者からの迎えを待つわけですが、

放課後等デイサービスの多くは、利益目的の他業種からの参入が多く、提供するサービスの質がとてつもなく低いのが現状です。(あまりの惨状から、事業所開設のための条件も近年どんどん厳しくなってきています。)

 

私も、放課後等デイサービスのボランティアスタッフとして働いたこともありますが、ほとんどは、ビデオを延々と流したり、おもちゃを与えて放置したりというもので、子どもたちの主体的な余暇の時間が保証されているとはいいがたい状況です。

さらには、友達と遊ぶ機会もほとんどなく、子どもたちの放課後や休日過ごし方はかなり限定的なものです。

 

そのような状況の中、コロナ禍により、お家で過ごす時間が増え、障害のある子どもたちは、より家庭の中で余暇を過ごさざるを得なくなってきているのです。

これは、我々、健常な人たちも同様の状況に置かれていますが、障害のある人たちは普段から、社会とのつながりが薄いことや、ネットが流ちょうに使えないことなどから、私たちよりも状況は深刻であるといえます。

 

障害のある人たちがこれから、コロナウイルスの影響をさらに受けて、より閉鎖的になってしまわないように、地域レベルの取組が必要になってくるのではないかと思います。

 

常々、マイノリティは軽視される傾向にありますが、コロナ禍においては、みんなが大変な状況です。人の優しさというのは。余裕があるときに他人に向けられるものですから、このような状況では、マイノリティに向けられる優しさが減少し、分断が加速するというのは、ある意味自然な現象なのかの、と悲しい気持ちになったりします。

 

皆さんも、まずはご自身の生活を大切に、そして、余裕があれば障害のある人たちのことを少しでも思いやってみてください。

 

それでは、今回はこの辺で。